次元交差:人間以上、人間未満

間借り状態のままに地上世界を生きる、はみ出し人間の霊的旅路や思い

お伽噺よりもリアルな?願い先

9歳から10歳頃のことです。
私は無口な方で学校生活に馴染めずにいました。というのも、幼児の頃から鼻が悪く、言葉の発音が下手…と言うよりも、上手く出来ないハンデがありました(現在は全く問題ありません)。
常に鼻が詰まっていて、鼻をかんでもスッキリ出て来ないのでズーズーと大きな音がしてしまうのです。鼻に抜ける鼻濁音『が』が出来ないとか、「な行」の音をきちんと発音しているつもりでも「だ行」に聞こえてしまうといったことから、周囲とのコミュニケーションがうまく行かなかったのです。幼稚園では話が通じないことにいら立ちを起こし大泣きしたり、小学校に上がってからは次第に言葉によるイジメを受けるようになってきてました。(その後、学年全体の女子に広がり、シカトをされるようになりました)

それで疎外感を募らせていたのです。『もうこんなところは嫌だ、居たくない』と思うようになったのでした。
天気の良い夜に庭へ出て夜空を見上げ、何度か星に願掛けをしました。「お願い、迎えに来て」と。
最初の頃は、それだけ(2語)でしたが、少しずつ変化して、「11歳までに」とか「13歳までに」と期限を言ったり、星の世界に居るに違いない人(思ったのが何故か男性で〇ェイという名前まで付けていた)に呼びかけて迎えを請うていたのでした。宇宙に居る特定の人(恋人とか先生とか…そういう感覚は一切ありませんでしたが、自分に何等かの関係があるであろう人)に対して真剣に。名前は本当は知らない、というか、わかりません。そしてなぜか相手は男性。しかも「行きたい」という表現ではなく、なぜか「迎えに」という言葉で。

私もおおかたの女の子と同じようにディズニーとかアンデルセンとか…そういったファンタジー(お伽噺)の本を読んで(読み聞かされて)育っています。なので、迎えに来て欲しい相手は「王子様」となりそうなのですが、全然そうではなかったです。『星の王子様』というイメージもありませんでした。「宇宙人」という具体的なイメージも無かったです。ただ、私をここ(地球)に置いて行った星の世界(宇宙)にいる年上の青年男性、ということです。恋心みたいなのも一切ありません。
どうして王子様ではなく宇宙の人なのか。私は置き去りにされたのか? それらは謎でした。少なくともこの時は。