次元交差:人間以上、人間未満

間借り状態のままに地上世界を生きる、はみ出し人間の霊的旅路や思い

小切手印字の失敗を察知

会社員だった頃の話です。20代半ばから後半、あるいは30歳を超えていたかは…定かではありません。経営管理部時代のことです。

当時、私が所属する財務係は5~6人でした。机は横一列に並んでいました。左端は課長。私は右端…だったかな、下っ端なので。とにかく、そのような机の配置で各人が仕事をしていました。

ある日のこと、課長が取引先への支払小切手を切ろうとしていました。チェックライター(小切手に印字するための道具。当時は手動式。取っ手棒を握って回転させて印字する数字を決める)に小切手帳を挿み、今まさに印字を開始しようとしていました。その時、私の脳裏にパっと『あっ、〇〇さん(課長)、間違う!』と浮かびました。

課長が最初の文字(数字?)を印字=ガチャンと音がした瞬間、課長が「あ、間違っちゃってぇ!」と。
私は思わず小さく吹き出してしまいました。隣の席の同僚(同期入社)が「えっ、どうしたの?」と訊いて来たので小声で「今ね、〇〇さんが間違うって(頭に)浮かんだら、本当に間違っちゃってね、だから…」。
彼女は、私のこうした能力?を知っていたので驚きはしませんでしたが、ひと言「すごいね。(わかったんだ)」と。彼女は少し後に〇〇課長にその話をしたようでした。で、私のことが課長に知れることになった…というわけです。でも、大っぴらに周囲に明らかにすることはありませんでしたので、まぁ助かりました。騒ぎは嫌ですから。