子供の頃に暗いところでいつも見えていたものです。ちなみに現在も、見ようとすれば見えますが、サイズは概して当時より小さいです。ごく稀に、当時と同じくらいの大きさで見えることもあります。
それは白い小さな円形で、その中に黒い円形のものがあって、それは白い円の内周に沿ってクルクルと回転しています。仮に動きを止めたとすると、黒い円の直径は白い円の直径の半分ぐらいかと思います。とは言っても、黒丸は円に見えるだけかもしれなくて、実際の形は…正確にはわかりません。
そして、その白黒セットの丸はひとつではなく、数えきれないほど大量に見えるのですが、一つを凝視しようとするとすぐに消えてしまいます。
消えた後には(跡には)、他の白黒丸もろとも赤い微粒子(点)となって散らばっています。それらの形は丸というより、一つひとつが細かい破線の線の部分=細い四角で、それらを同じような向きにばら撒いたような感じです。それもまた消えると…暗い闇に戻ります。
赤い微粒子については現在の私には見えなくなっているように思います。
白黒の丸いものも赤い微粒子も、それらが何であるか…なんとなく想像はするのですが、実際のところはわかりません。