次元交差:人間以上、人間未満

間借り状態のままに地上世界を生きる、はみ出し人間の霊的旅路や思い

初めて「下りたこと」を知った日

1993年9月23日。私は独り、長野県の野辺山高原に向かって車を走らせていました。その日は、電波天文台の一般公開日で、イベントが催されることになっていました。目的はそれ。
車の免許を取ってまだ5年ぐらいだっとように思います。初めての遠出かつ初めて高速道路を独りで運転した日でもあります。

途中休憩を挿みながら、山梨県の身延を過ぎたあたりか、もう少し北だったかもしれません。
運転中の私の肩が、急に下(地面方向)に押されたたような感じがしました。肩に重たいものが載った感覚ではなく、むしろ逆に地球に引っ張られたような感じです。肩を通して身体が地上世界に馴染んだことが感じられました。なんだかペタッと空間にくっついて同化したような。
同時に自分が地球世界の人間として生きている実感がありました。なんとも不思議な感じでした。嫌な気分になることは無く、面白いなと思いながら運転を続けました。車から伝わる様々な感触を楽しみながら。

ほんの20分間ぐらいだったと思います。そんな感覚の中で運転していたのですが、いつの間にかその感触は消えてしまいました。またいつもの…これまで通りの感覚に戻りました。そこには、馴染むことのない実感の乏しい薄い?空間に生きている自分がいて、変わらず運転をしているのでした。

実は数年後、もっとはっきり「下りたこと」を体験することになります。かなり興味深い驚きの体験でしたが、それについてはいずれ詳しく記事にするつもりです。