次元交差:人間以上、人間未満

間借り状態のままに地上世界を生きる、はみ出し人間の霊的旅路や思い

「ベガ太陽系」の報道

2003年夏ごろだったと思います。
普段と変わらない日常のある日の午前。その日は良い天気でした。
父の3回忌が終わり、7回忌までしばらくゆっくりできる期間でした。母と合わせ、それまで長年続いた看病&介護生活と葬儀&法要、複数の親戚の法事出席で疲れ果てていた私は、ようやく自分の今後を考えられるようになった時期でもありました。

その日、毎度の寝坊というか遅めの起床で午前の家事をしていた時だったと思います。小休止でトイレへ。便座にどっこいしょと腰掛けざまに口をついて言葉が出ました。「ベガに太陽系…」。
ベガというのは、そう、こと座の一等星です。私は自分で言ったにもかかわらず『???』でした。

言葉が出た時は何も考えていませんでした。頭の中は『空=無』でした。なので、どうしてそんなことを言ったのか自分でもわかりません。それに『ベガに太陽系なんて…あったっけ…か?』と思いました。天文好きな私でしたが、記憶にありませんでした。知らないだけかも、とも思いましたが、一方[『なんで今、そんなことを言ったんだろうか?』と不思議でした。よりによって…トイレですから…ね。

お昼になりました。私は在宅時には普段、テレビかラジオで昼のニュースを視聴します。その日はラジオだったように思います。私の耳に飛び込んできたのは、「こと座のベガに太陽系が形成されつつあることがわかりました」というニュース。天文学者だか研究者だかがそれを発見した、というものでした。

その報道を聞いた私はとても驚きました。それに関する報道を聞いたのは初めてだからです。朝寝坊したから朝のニュースも聞いていませんでした。なのに2時間ほど前には、私は何らかの方法でそれをキャッチしていたことになります。しかも意図せず。
ほっと一息(ひといき)=思考停止=頭の中がニュートラル状態…というわけで、スッと入り込んで来たのでしょうか。それとも私が取りに行ったのか? 不思議です。