次元交差:人間以上、人間未満

間借り状態のままに地上世界を生きる、はみ出し人間の霊的旅路や思い

カレン・カーペンターの死

カーペンターズという米国のポップ音楽グループがありました。1970年代から80年代前半?にかけて活躍、数々のヒット曲を発表していました。私は彼らの音楽のファンでした。

私は初期からのファンではなく、彼らのデビューからだいぶ年数が経ってから知り、それから好きになりました。それまで私は音楽が好きでも、洋楽はおろか、日本のアーティストたちも知る機会が殆どありませんでした。
というのも、私の親は私が子供の頃からたくさんの童謡レコードを積極的に聞かせてくれたにもかかわらず、いわゆる流行歌のような世間一般に好まれる音楽は聞かせてくれませんでした。勿論、テレビの音楽番組など『もってのほか』でした(だから学校でも友人たちの音楽アイドル話の輪には入れませんでした)。
唯一許されていたのはクラシック音楽。姉がピアノを続けていたというのもあると思います。(でも姉は親から期待されているのが嫌だったようですが。私のピアノは長続きせず、基礎段階を終える頃にやめてしまいました)

実際、音楽以外でも私の希望は何かにつけ反対されて殆ど叶えられず、当時は自死を真剣に考えたこともありました。そんな中、私の心を救ってくれたのが、カーペンターズの音楽です。こんなにステキで癒される音楽が存在するのなら、もう少し頑張って生きてみよう、というわけです。
社会人となり、ある程度自分のお金が使えるようになってから、レコードや本を買うようになりました。

前置きが長くなりましたが。

ある夜、布団の中で、その大好きなカーペンターズに関する単行本を読んでいました。たしか…「カーペンターズの世界」とかいう題名の本だったと思います。(その本は後に手放してしまいました)
カレン・カーペンターについての部分を読んでいた時のことです。詳しい内容は憶えていませんが、その時急にものすごい寒気に襲われました。短時間ですが実際に身震いするほどでした。そして頭にフッと浮かんだこと。それは『彼女(カレン)があまり永く生きないだろう』ということでした。
『え?…若くして亡くなる?なんで?』と自問。すると続いて『あと10年も生きないかも。30歳前後で終わり…。心臓か血液か…循環器系の原因で…』と浮かんできました。
推測したのではありません。純粋に好きな人のことを深く心に思ったら突然もたらされたのです。

それからというもの、心配しつつ、彼らをファンとして応援、音楽を聴き続け、自分でも歌ってみたりしていました。数年後、もたらされたニュースはカレンが拒食症で入院したというものでした。でもその時の私は消化に関わること=栄養に関わる内科的なこととしてしか考えられず、大丈夫だろうと思っていたのでした。いったんは快復したと聞いて安心していたのですが、とうとうその日が来てしまったのでした。心臓発作(突然の心停止)だったそうです。確か32歳とか…そのぐらいの年齢だったと思います。

私は彼女の死後、カーペンターズの音楽を聴くことが殆ど無くなりました。彼女が亡くなってしまったこと自体がショックだったというのもありますが、何より、数年前に彼女の死を予感してしまったこと、しかも原因までも…ほぼほぼ当たっていたことが悲しいというか…ある意味ショックだったのです。

こうした予知めいたことは、おそらくこのことが最初だったのでは?と思っています。その後いろいろな情報が、そのことが起こる前に私の中に飛び込んでくるようになったというか…。それは人間のことだけでは無く、自然災害や大きな事故などもあります。特に事故は、私が好きな分野だからなのか…航空宇宙関係が特に多いように思います。ただ、最近は心の安寧(余裕)には程遠いせいか…あまりキャッチすることはありません。天変地異に関しては、たまにエーテル反応として肉体に問題が出ることはあります。