次元交差:人間以上、人間未満

間借り状態のままに地上世界を生きる、はみ出し人間の霊的旅路や思い

肉体からの離脱実験(終)

引き続き同じように実験をしたのは翌日ではなく、更なる翌日(1日置いた次の日)だったと思います。(もしかしたら翌日だったかもしれません…が)
2度目であるこの回では、金縛り状態に入ることだけでなく、それに続く『外』に出ることも、あまり時間がかからずに比較的スムーズに出来ました。方法は前回と同じです。

この回で試したのは、肉体が置かれている近くの空間ではなく、もっと先=上方へ行くことでした。部屋の天井を越えて(抜けて)、できれば水平移動みたいなこともしてみようかな、といったところです。
『外』に出た私がそんなことを考えた途端、私は上方へ移動し始めました。実際の感覚(感触?)としてはそれほど速くはなく、スーッと行った感じです。
空間の質感としては、前回=最初の時よりは密度が低いようでしたが、大きな差は無かったようにも思います。明るさもさほど変わらないような気がしました。とても暗いのですが、真っ暗…ではないような。

天井を越えた(抜けた)のかどうかはわかりませんでした。でも、遥か下方にボンヤリと豆粒…ゴマ粒?ほどの光が見えました。その光がどんな形をしているのか(形あるものなのか)は判別できないのですが、私は何故かそれが自分の肉体なのではないかと感じていました。そして、そこまでかなりの距離があるなぁとも。
一所懸命「見よう」として(実体の無い)目を凝らすのですが、どうしてもその姿(私の肉体?)を見ることが出来ません。

そんなことをしていたら『横移動をしてみようか』という思いは…忘れていました。
『見よう』が『見たい』になったのかもしれません。その執着のせいでしょうか、気付けば私は肉体に戻り布団の中でした。
そして2回目の実験は…終わったのでした。


その後、3回目の実験をしたのか?というと、…しませんでした。
その理由は、1つには、上方のその先には行けないかも、と思ったこと。もう1つは、同じような空間なら横移動はどうでもいいかな、と思ってしまったこと。(空間の様子が同じかどうかは…わからないはず、…なんですけど)
そして、そのほかに、…というか、いちばんの理由は、…何の根拠も無いのですが…『あまり「肉体からの離脱」をやりすぎると戻れなくなってしまうかもしれない』と漠然と思ったからです。

実験をしてみて私なりにわかったこと=大きな収穫?としては、自ら金縛り状態になって出た『外』と、自然に=望まずに過酷な金縛り襲われて出た『外』とでは、全く空間の状態が違うということでした。感触もそうですが、『見え方』というか、見えるものの鮮明さも異なっていました。それは密度が違うために別ものというか、別の場所?にあるのではないかと思いました。今回の場所は、より肉体に近いところ。それに対して、あの苦しい体験での場所は、肉体の影響を受け難い遠い…かなり離れたところかな、と。