次元交差:人間以上、人間未満

間借り状態のままに地上世界を生きる、はみ出し人間の霊的旅路や思い

3.11震災‐予兆・私の一大事

左側座骨周りの違和感と歩き始めの痛みが続いていたある日のこと。
それは2010年6月の初め頃だったか…終わり頃だったか…、とにかくそのどちらか。6月というのは間違いないと思います。(というのは当時、職安申し込みのWEB関連無料講座に通っていて、ちょうどカリキュラムの内容が切り替わる直前だったので)
参考までに、私は独り暮らしでした。

翌日は新しいアプリケーションの勉強が始まる日でした。その前夜、私は入浴時に(痛い姿勢ということで)苦労してシャンプーをして念入りに体も洗い、浴室から出て来ました。その日は少し寒い日でした。
バスタオルで髪と体の水気を取ってから、下着を身に着けるべく手を伸ばした時でした。左の座骨あたりに激痛が走りました。その痛さは半端なく、私は立っていられませんでした。湿ったバスタオルを床に落とし広げざまにその上に座り込みました。俗に言う『横座り』です。畳んだ左足が上側になるような姿勢で激痛に耐えました。

その時私は裸でした。そのままでは体が冷えてしまいます。かといって、服を着ようにも痛くて体を動かすことが出来ません。私は両手で左脚を抑えながら…痛みに耐えながら…左脹脛を両手でつかんで足を浮かし、なんとか下着だけでもと格闘しました。途中、休みながら、ずいぶん時間がかかりましたが最終的にパジャマ姿になりました。その上に、入浴までに来ていた上着を羽織って横座りのまま過ごしました。やがて激痛は退きましたが、足を動かそうとすると強い痛みがぶり返します。とても動けません。
助けを呼ぼうにも手元に・手近に電話がありません。深夜ですから大声で叫ぶのも…気が退けましたし、田舎の戸建てですから、叫んだところで周囲の家に聞こえる保証はありません。そのまま数時間、じっとしていました。

外が白んで来ました。間もなく夜明けです。私は忙しく考えを巡らせていました。今日は新しく始まる講義と実技の授業です。絶対に休みたくないと思っていました。まる1日休むと年齢が行った私は若い人に追いつくのが大変だろうと思っていましたし、そうでなくても大好きで興味いっぱいのPCアプリです。なんとしてでも参加したい!
『なんとか立ち上がって着替えて…、それからタクシーを呼んで…そのままスクールへ? …いや、隣町まで乗ったら1万円以上かかるんじゃない?それは無理。なら、最寄り駅へ行ったら…その先はどうする…?』てな感じです。なんにしても、立ち上がることが出来なければ…「万事休す」です。出かけること以前に着替えが出来ませんし、靴も履けませんから。
さて、まず差し当っての問題は、どうやって立ち上がるか?です。

・・・つづく・・・