次元交差:人間以上、人間未満

間借り状態のままに地上世界を生きる、はみ出し人間の霊的旅路や思い

3.11震災‐前日の夜

2011年3月10日夜。
私は独り暮らしで、普段、居間で寝ていました。なので布団は居間の押し入れの中にあります。
この日は大事を取って入浴は辞め、早めの就寝です。押し入れから寝具を出していると、また眩暈が酷くなりました。カーペットの上にマットレスと布団を敷いて、それからすぐに布団に潜り込みました。
布団にはいったものの眩暈は止まりません。天井がかなりのスピードで回り出し、眩暈が酷くなって来ました。目の右回しをしても効果は無し。『コントロールしろ!自分!』と集中しながら念じても、全く変化がありません。それどころか、目を閉じていても体が浮き上がって回転している感覚が続きました。なんだかでんぐり返しでもしているような感じさえあります。

余談ですが、昔遊園地の乗り物で「回る部屋」みたいなのがありました。観覧車の逆バージョンというか。中央のベンチに座ると、周りの壁がベンチを中心にぐるぐると縦回転をするというものです。ベンチに座ると照明が消され真っ暗に。そして壁部分=部屋に設えられた調度品などの絵?だけが明るく照らされて、あたかも自分が回転しているように錯覚するアレです。

そんな状態であっても頭痛はありません。吐き気まではしませんが、気分は最悪です。気持ち悪い。。。
仰向けから横向きになって治まりません。ずっと浮いたまま回っている感じがします。そうこうしているうちに下半身=両脚にブワッと電気で痺れるような…細かく泡立つような変な感覚が来ました。弱いビリビリでゾワゾワする感じです。

私は仰向けで膝を立てて『治まれ!』と念じながらも…思いました。このまま眠ったら『明日の朝…目覚めないかもしれない。死んでいるのではないだろうか。。。』
ひたすら意識を集中させて抗っているうちに…いつしか眠ってしまいました。そう、なぜか…眠れたのです。

・・・つづく・・・