今月いっぱいブログを休むと言ったのですが、中間でちょっと一息ついたので、昔の出来事をひとつ暴露というか…。（＝休憩の小話とか）
最近の忙しさの中でふと思い出しました。『そんなこともあったなぁ』と懐かしくもある話です。
内容は、不思議なことでも何でもない話なのですが、旅先の混雑した中では…まま…ありがちなことです。
もう２０年ぐらい前のことです。私に実害はありませんでした。ただ正直、ちょっと憤慨したことでもありました。当時その場でスカッともしましたけど。混雑した行楽地等での注意喚起になれば幸いです。
それは、両親と一緒に静岡県の熱海へ行ったときのことでした。私には特別に用などありませんでした。ただ、父親が肉体に障害を持っていたので、まぁ母親の手伝いみたいな感じでついて行ったというわけです。
記憶をたどってみるに、当時、熱海で世界救世教（だったかな？）の何かの行事があったように思います。両親は入信していたのです。と言っても、ゆるーく参加していた程度でしたが。私は宗教帰依が無いのでよくわかりませんが、なんでも両親がついでにMOA美術館（世界救世教の運営？）も見たいとかで。なので私は半ば観光気分での付き添いといった感じでした。
その日は土曜日か日曜日かで、美術館は混んでいました。私は所蔵品に興味が湧くことは無く、なんとなく流してみていたので何が展示されていたかは全く憶えていません。
それはさて置き、ちょうどお昼時。お腹が空いたので３人で美術館内のレストランへ行きました。そこも大混雑でした。でも運よく少し待っただけでテーブルに就くことが出来ました。ただし、３人一緒は無理でした。両親と私は別のテーブルになり、それぞれ相席でした。そして食事を終えて…。
会計レジは長蛇の列でした。幾重にも折れ曲がり数十人は並んでいました。いつ支払いの順番が回ってくることかと…うんざりでしたが仕方ありません。少し前の方に母親が並んでいました。（父親はというと、出口近くで椅子を借りて座って待っていました。）
さて、やっと私の番になりました。レジには若い女性が２人いました。ちなみにレジは１台しかありませんでした。
私は伝票と共に千円札を差し出しました。一人が伝票を読み上げて、もう一人はレジを打って…「７００円です」と。私は「はい」と言いながら、お釣りが出るのを待っていました。当時のレジは数字を手打ちして、手作業で預かったお金をレジに入れて、お釣りも手作業で出すという昔ながらの方式です。
お釣りが…出ません。それどころかレジの女性は私に向かって金額を繰り返すのです。なので私は「支払いましたよ。お釣りを下さい」と言いました。すると彼女は「未だお支払いいただいてません」。こちとら、はぁ？です。
「いや、伝票と一緒に出しましたよ」と私。「いいえ、いただてませんが」と彼女。私は再度「千円札を出しました。だから３００円お釣りですよね。」と言ったのです。すると、もう一人のレジ係まで「代金を貰ってませんけどー」です。『皆が待ってるんだから早く支払えよ』みたいな雰囲気です。
長蛇の列の先頭で押し問答になりました。いくらお客が多くて後ろがつかえていようとも、私は支払いをしたのですから引き下がるわけには行きません。いいかげん腹が立ってきました。
「私はちゃんと払いましたよ。レジの中を調べてください。」と言うと、彼女らはちょっと顔を見合わせました。この混雑の中、調べるなんてとんでもないとか…そんなことを思ったのでしょうね。無表情でこちらを見てきます。
私は構わず続けて留めの一発、財布を広げながら「レジの中に千円札がありますよね。そこに△△〇〇〇〇～という記号番号の新券があるはずです。私は連番で数枚持って（入れて）来ましたから、末尾の数字が●か◆かのどちらかがあるはずです。新券ですからすぐわかるでしょう？調べてください！」と落ち着いた声でグッサリ。
私がそう言った途端、彼女らの一人がちょっと驚き、それからレジの中を調べもせず、（レジの中を）チラ見もしたかどうかもわからないほどの目の動き…というか目が泳いでる？ そしてすぐにサッと３００円を出して、私に渡して来ました。謝罪のひと言も無く、また、食事をしたことへのお礼もありませんでした。私の目の前にあったのは…ただ…女性２人の憮然とした表情。
私は涼しい顔でその場を離れながら、してやったり、です。誤魔化そうとしても、そうは問屋が卸すかいっ！
同時に、新札＆連番で千円札を財布に入れて来てよかったと思いました。彼女らの一連の様子（表情や仕草）をみると、単に勘違いではなさそうでした。混雑に紛れて代金を２重取りし、誤魔化す（ネコババする）つもりだったのでしょう。
と、まぁ…武勇伝ではないですが、そんなことがあったのでした。
私がそのレストランで食べたのはパスタ。たしか…スパゲッティ・カルボナーラ。
そのレストラン、今もあるのかなぁ。。。 ってかMOA美術館って今もある？
