次元交差:人間以上、人間未満

間借り状態のままに地上世界を生きる、はみ出し人間の霊的旅路や思い

惑星ノードと占星術

まず、惑星ノードとはどんなものかというと。太陽の赤道を外側に向けて広げた面に対して、太陽系の惑星の公転面が交差する点です。各惑星の公転面は傾いているので、上に現れる上昇点と、その逆の下降点が存在します。例えば地球に対する月の場合(ジオセントリック)で見ると、ドラゴンヘッドとかドラゴンテイルというのがそれに当たります。

惑星ノードを扱う占星術として、一般にはヘリオセントリック占星術がよく知られています。それでも、ヘリオセントリックはジオセントリックに比べてまだまだマイナーだと思います。というのも、人間は肉体を持ち地上を拠り所に生きているため、地球=自分を中心として世界(周囲)との関係を重要視するからです。

ただ、地上意識から一段上がったレイヤーの意識がメインとなっている人にとっては、一般的なジオのホロスコープは齟齬が大きかったり、あまり参考にならなかったりします。そんな時、ヘリオのチャートを読んでからジオを解釈すると気づけなかったことが見えてきたりします。そんなわけで、ヘリオのチャートは個人の生き方に関する潜在的な欲求等を見つけるのに役立つと思っています。ちなみに、ヘリオのチャートの解釈には、地上的な具体的意味を排除します。上位意識の意味解釈なので、概念的な要素が重要となります。

前置きが長くなりましたが。そのヘリオセントリック占星術では、感受点が惑星ノードにコンジャクションする場合、とても重要な…というか、強力な影響があります。
その際のオーブ(許容度)は僅か1度です。それでも3度くらいまでは何らかの影響がいくらか現れたりする可能性もあるようです。

…と…ここまで書いて、『でも、ヘリオ占星術でもノードの話はあまり出ないよね』と気づいた方もいらっしゃると思います。それもそのはず、…というか。。。
一般的にヘリオで言及される惑星ノードは水星から冥王星ぐらいです。それぞれ上昇と下降の1対=2つ×8惑星とすると16になりますね。(自分を表す地球のノードはあまり重要視しない?ので入れませんが、考えられなくも無いかとも思います)

そしてオーブ(許容度)が前後1度ということで、1つの惑星で年間およそ6日分しか該当しません。誕生日の違う360人がいたら、そのうちの6人程度。影響を受ける人は、60人に1人くらい、ということになります。(もっとも、ぴったりコンジャクションしていても強力な影響が必ず及ぶかといえばそうでもない場合もあるようですが)
それでも、強力な影響を受ける場合のオーブは0~1度ですから人数はもっと少なくなります。そう、惑星ノードが絡む生まれの人は、どちらかといえば珍しいのです。
更に。複数の惑星ノードに絡んでいる生まれの人となると、これまた人数がかなり減るかと。それこそとても珍しくなります

通常、ヘリオの感受点解釈は、サビアン度数の意味で解釈します。例えば5.5度の位置なら、5度と6度の意味で考えます。ですが、ヘリオで感受点が惑星ノードに絡む場合、ノード位置の意味だけでなく、そのノードを持つ惑星の意味全てを引き受けます。
例えば土星のサウス・ノード(下降点)に火星がコンジャクションしている場合は、土星が意味すること全て(サビアン360度分すべての意味)が火星にのしかかります。そしてそれを土星の下降ノードが示す意味に沿って火星意識が行うというか、表面化に向かう。。。
※それが地上の(ジオの)火星意識に下りて、現実化へ突き進む。結果はどうあれ。

ノードはそれほどまでに強力なので、人間が一人で背負うのはとても大変なことだと言われています。つまり、良くも悪くも、とっても大変な人生を送ることになる…かもしれない…。
ノードとコンジャクションがある誕生日の人は、ある意味、重い責任を承知で(覚悟して?)引き受け、生まれてきたということではないでしょうか? 
またある意味、選ばれて?そういう人生を送ることになったのかも…しれません。。。
いずれにしても、人間全体にとっての大切な役割の一部を担う人なのでしょう。
私はそのように思っています。