次元交差:人間以上、人間未満

間借り状態のままに地上世界を生きる、はみ出し人間の霊的旅路や思い

深淵に沈む感覚

子供の頃の話です。もの心ついてから小学5年生ぐらいまでのことです。

私はどんなに眠くても、仰向けに寝ることが出来ませんでした。
というのも、眠りに落ちる寸前、深淵に沈む感覚に襲われるからです。高いところから落ちるというよりは、無限の深淵に落ちる感じ。
真っ暗な中で、背中の支え(例えば畳とか床)が突然消えてなくなって、仰向けの姿勢のまま下へスッと落ちる。
落ちる感覚はとてもリアルで…怖かったです。
落ち始めた瞬間、恐怖でパッと目が覚めてしまうんです。なので、眠ることができない、というわけです。

それでいつも寝るときはうつ伏せでした。うつ伏せなら、そういうことが起こらないまま自然に眠れてしまうからです。
うつ伏せから横向きに寝始めたのは3~4年生くらいからだったと思います。6年生になってから、仰向けでも大丈夫になりました。
いつの間にか大丈夫になったというわけではなく、自分なりに練習しました。横向きを試してできるようになって、こわごわですが仰向けを試みるようになって、ある時すぅーっと眠れて、それから平気になったのでした。

ちなみに、現在はうつ伏せで寝ることはありません。大人になって肉体が重くなったからでしょうか、なかなか…しんどいですから。(苦笑)