次元交差:人間以上、人間未満

間借り状態のままに地上世界を生きる、はみ出し人間の霊的旅路や思い

応身(エーテル体)とその挙動

2017年か2018年のある日。僅か1時間あまりの出来事です。
その日は都市銀行の支店に所用のため行くことにしていました。私は出かけるときはたいてい車を運転して行きます。ですが、その銀行がある県庁所在地はなにぶんにも大都市。街の中心部は車線も多く一方通行も多いこともあってかなり混雑しているし、駐車場の料金も高いので、よほどでもない限り電車移動と決めています。

その日は朝から良い天気でした。午前中に済ませたいと思っていたので、電車の時間を気にしながら支度をしていました。すると、なんだか手足がちょっと変な感じになりました。痺れているのではないのですが、なんというか…チリチリしてるような。でも動かしたりするのには何の問題も無く、違和感というほどでもない…なんとも不思議な感覚でした。

暫くして…。上手く表現できないのですが、見た目は全然変化していないのですが、手足が膨らんでいる感じがしたのです。肉体の外側を分厚くて柔らかい…目に見えない弾力があるものが覆っているのがわかりました。それは例えば「手」なら手袋のように、肉体を模した形をしていました。物を持つと、勿論、ちゃんと普通に握れますし、物自体の感触も普通です。でも、自分的には手の方に…手全体にムニッとした感じがあるのです。なんかすごく変な感じでした。
この感触は若い頃。他人に触れた(相手の手を触ったり握ったりした)時に感じたことはありましたが、自分自身の肉体に感覚として認識できたのは初めてでした。

奇妙な感じだと思いながらも、電車の時間が迫っています。そのまま玄関を出ました。アパートの駐車場を歩き
始めた時、足にも脚にも手と同様の感覚がありました。歩を進める時、その着ぐるみのような柔らかい何かが地面に触れるたびにムニュッとした感覚が伝わって来ます。なんか…グミ(菓子)を踏んだみたいな感じです。それでもバランスを崩すことは全く無くて、足の裏は普通にしっかり地面についています。さらに足の裏から伝わって来る地面の感触そのものも、いつもと変わりありません。全くもって不思議な感覚でした。

私は思わず立ち止まって、脚と足首を順に掴んでみました。やはりムニッとした感触はありますが、普通に脚・足首を掴んでいるのが見えましたし、触れている肉体や服の感触自体はおかしくありませんでした。バッグを持つ手の感じも足・脚と同じです。なんとも奇妙な感じのまま駅に急ぎます。歩いていて変な感じはありましたが、それどころではありません。乗り遅れまいと、とにかく考えないようにして急いで進み、駅に到着、電車に乗り込みました。

電車の中は混雑していましたが、隣の駅に停車したときに運よく座ることが出来ました。手足の感覚が変なのだけど…何故だろう。。。」とボンヤリ考えながら電車に揺られていました。ちなみにボンヤリしていても終点まで行くので乗り越す心配はありません。

暫くして、また新たに変な感覚が起こりました。頭の中に何か柔らかい塊が感じられました。脳と重なるようにあったそれが球状に纏まって、それが頭頂部から出そうになります。というか半ば出かかって…餅のようにグニューっと伸びて頭頂(中心)から膨らむように広がりながら…20cmほど、ゆっくり上方へ行くのです。それを感じて私は『ヤバい!』と思います。そうすると、それは引き留められます。そして頭の中に戻るのです。(この時の私の意識は肉体側です)
何が『ヤバい』のかはわかりませんが、たぶん、どこかに行ってしまいそうだと思ったのでしょう。それを許したら…倒れるかもしれない=騒ぎになるかも、と考えたのかもしれません。勿論、一瞬で戻るなら…何の問題も無いのですが。

頭からの出入りを何度か繰り返しました。その間、私の視線は座席の向かい側の人たちや景色などを見ていました。それらは普通に見えていました。周囲の人たちは何も気づかないふうでしたから、私の見た目には何の変化も無かったのだと思います。おかしな感触を味わっているのは私自身…私の意識だけ、というわけです。
私はただただその感触を味わいながら、それは応身(エーテル体)の一部なのだろうと思っていました。そんなふうにしてラポールが形成されるのかな?と。そして、手足のムニュッとしたアレも応身の一部を認識していたのだと思いました。
電車が終点に着く頃、その奇妙な感覚は無くなっていました。いつもの感覚の日常が戻っていました。