次元交差:人間以上、人間未満

間借り状態のままに地上世界を生きる、はみ出し人間の霊的旅路や思い

邂逅!ツインソウル‐経由

突然、目の前に白い光が現れました。それは視野の中心部から外側に向かってだんだん大きくなって行きました。
それを見つめていると、その白い光の中心部に黒い不定形が見えて来ました。わりと大きなものになってハッキリ見えました。どんな形かといえば…表現が難しいのですが…人の形をちょっと鋭角的にデフォルメしたような感じでしょうか。輪郭はしっかり見えていましたが、それが何であるかはわかりませんでした。

その時私はふと、直居あきら氏が生前に言っていたことを思い出しました。一言一句正確には憶えていないのですが、たしか「死に直面すると自分の影が近づいて来る。けれどたいていの人はそれが自分の半分であることに気付かず恐怖を感じて拒絶しようとする。それを受け入れなければ新し地平を知ることが出来ない」とかなんとか…そんなような意味でした。(間違ってるかも、ですが)

この時、私が死ぬようなことに直面しているのかどうかはわかりませんでしたが、たしかに少し恐怖はありました。まぁ知らないものに出くわせば、不安や恐怖を感じるのは不思議なことではないのですが。
それでも私は動じませんでした。直居氏の言葉を憶えていたからかもしれません。それに、これまで霊的に危機的な状況になったことは何度もありましたし、その都度、強い意志の力で戻って来た経験がありましたから。

とにかく猛スピードで近づいて来るそれを見つめながら『もし、それ…あなたが私の影なら、…いぇ影でないとしても…ほかの誰かだとしても、とにかく話は聞く』と心の中で言いました。すると…。真っ黒なそれに覆われたかなと思った瞬間、私は色の無い薄暗い部屋の中?に居ました。

・・・つづく・・・