次元交差:人間以上、人間未満

間借り状態のままに地上世界を生きる、はみ出し人間の霊的旅路や思い

地震!:2022年3月16日

2022年3月16日の深夜。23時35分前後に2発の地震がたて続けに起こりました。福島県沖を震源とするマグニチュード6クラスと7クラスです。『東北新幹線・脱線』のニュースで憶えている方も多いと思います。
改めまして、この地震で被災された皆様には、心よりお見舞い申し上げます。

この大きな地震の前年にも、東北では大きな地震が続いてありました。それの直前…頃…は、けっこう私の体調不良が酷かったのですが(私には、地震の前あるある)、この2022年の地震の時はどうだったのか憶えていません。忘れてしまったのかも、です。直後にそのくらいインパクトの強い地震が起きたということです。

今回は、この2022年3月の地震時の様子について書いてみようと思います。大揺れで大変な中(のはず)にもかかわらず、ちょっと笑える?ごく個人的なお話です。(被災された皆様には、申し訳ありません)

まず最初に、私は被災地住みです。この被災地というのは、当該地震の被災地のことですが、実際ここは2011年の大震災の被災地でもあります。ちなみに私は大震災後にこちらに移住して来ました。

それでは本題。
2022年3月16日の1発目の地震発生時、私はPCでネット何かを検索中でした。初期微動の前に地鳴りがあった気がします。『来る!』と身構えて、揺れ始めてからしばらくして『デカい!』と。PCモニター画面でチラッと時刻を確認してすぐにテレビ(NHK)を点けました。(当時の私はスマホを持っていません。PCに速報アプリも入れていませんでした)
それから逃げ道確保のため、テレビ横のベランダに出る引き戸を開けに行きました。私の部屋は古いアパートの1階で、ベランダにも格子状の扉が付いていますので、いざとなればすぐに広い駐車場へ逃れることが出来ます。此処は東北。外からは3月の…ひんやりした空気が入って来ました。幸い雪はありません。報道によれば、当地の震度は5弱…だったかな。。。

暫くして揺れが少し治まりかけて来たのでベランダに通じる引き戸を占めて机の前に戻りました。未だけっこう揺れいていましたが、私はすこぶる落ち着いている状態でした。地震を告げるテレビを視ながら椅子に腰かけ、机の上の小袋菓子(柿の種)に手を伸ばしました。その瞬間、ズダーンという感じで2発目が襲来。私は、「えっ!また?」とびっくりです。1発目より大きい!

テレビではアナウンサーが緊急地震速報地震発生を告げていました(アナウンサーは未だ…2発目だとは気づいていない様子もありました)。私はまた立ち上げり、ベランダへの引き戸を開けに行こうとしました。
ものすごい揺れの中、椅子の近くにあったポール状のカーボンヒーターが頭を振っていました。そのうちにヒーターの頭は床接地の底板を中心に大きく円を描き始め、ヒーターそのものは飛び跳ねる様に踊り狂っていました。今にも倒れそうなので、電源を落とし、寝かせて置きました。その隣の台上に置いてあった飾り物のミニ琴(箱に収納済み)が台から滑り落ちました。幸い下はカーペットですので破損は免れました。私はとにかく飛び跳ね歩きをしながら引き戸まで移動し、また全開にしました。『寒っ!』3月中旬といえども、東北はまだ冬。。。

テレビでは次々と緊急地震速報が出され、地域が拡大して行きます。当時の私はシステムがどうなっているのか知らなかったので、何度も大地震が起きていると勘違いしていました。(実際は地震の大きな波が伝わって行くために、結果的に時間差で広範囲に出されることになる、とのこと) なので『えっ!?、また…なの? …ってか、こんなにたくさん…どういうこと?』ってな感じです。縦揺れ混じりの横揺れ、しかも大揺れ。そして(時間が)長い!

まいったなぁ…。でも、不思議と恐怖はありませんでした。落ち着き払っていました。
テレビからアナウンサーの声が繰り返し注意を促しています。それを聞きながら机まで戻り、椅子に腰かけます。
揺れ続ける中、私は机に手を伸ばし、小袋菓子を再度手に取り封を開けます。袋を口元に持って行き、中の柿の種を流し込みました。大きく揺れているのにもかかわらず、一粒もこぼすことなく。何度かに分けてボリボリと食べていました。うめぇ(おいしい)~なぁ。変に余裕でした。ちなみに報道によれば、2発目の地震は、当地(ここ)では震度5強だそうです。
『だそうです』というのは、役所の傍の観測点(気象庁報告)とここ(アパート)の地下の状況が違うので。ここはたいてい気象庁の発表震度より少し値が低いので、たぶん震度「5弱」と「5強」の間ぐらいでは?と思います。

そうこうしているうちに揺れは治まって行き、なんでも津波注意報が出たとのことで、ちょっと考えました。
私が住むアパートは高台にあります。ハザードマップによれば、浸水区域からはしっかり外れています。暫く考えて部屋に残ることにしました。そして周囲の点検をしました。結果は、台所シンクの縁に置いていた食器用洗剤が隣の台へ落ちていただけ。しかも直立のまま。私の部屋の中には物が多いですが、背の高い家具は置いていません。流し台上部の天袋の扉(観音開き)も開かず、なので被害は…無し。古いアパートですが特に修繕が必要な個所も出ず、ありがたいことでした。地盤に助けられている部分が大きいのでは?と思います。

あとで聞いた話ですが、当市の平野部や隣市の市街地では…たいへんだったそうです。皆さん、片付けに追われたそうです。
それに、近隣市町のモールやスーパーなどは軒並み大なり小なり被害を受け、駐車場と店舗の間に段差ができたり壁に亀裂が生じたりで復旧までに大幅に日数がかかるところもありました。買い物に行って『こんなに被害が大きかったんだ』と驚いたりしました。私は…本当に恵まれていたのでした。感謝。

 

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※タイトル=「大揺れなのになぜか余裕?」から変更