次元交差:人間以上、人間未満

間借り状態のままに地上世界を生きる、はみ出し人間の霊的旅路や思い

ジェンダーと愛

「愛」と聞くと、人々はたいてい…真っ先に?『性(ジェンダー)』が関わる愛を想像しますよね。
もちろん、それ以外の愛(例えば親子、師弟、人類など)もありますし、もう少し抽象的に「愛(心)のある言葉や振る舞い」などもあります。言うまでも無く人々はそのような愛があることも知っていますし、実行しているわけです。

…が、どういうわけか、世の中の様子を見ると、群を抜いて「性愛」に絡むことばかりが話題に上ることが常ですね。
たとえば。クラシックの歌曲でも大衆向けのカジュアルな?歌でも、その歌詞を読むと殆どすべてが性愛というか、恋愛というか、そういう愛について扱い表現しています。性愛の対象が男女間出なかったとしても、…つまりLGBTQであっても、想いとしては、ある人物が特定の他者について語るようなものになっていますね。

古今東西、太古の昔から、人間は肉体に依存した欲求(本能)に従って生きているため、種の保存を目指す「愛」が第一となっているのでしょう。それだから、自分の思いが遂げられないと、相反する激しい嫉妬や憎しみも生まれてしまう…。
私から見れば、肉体に振り回されて問題を起こす愛のなんと多いことか!!!

以前、このブログ記事にも書きましたが、私には性愛がありません。種の保存という本来人間が持つはずの本能欲求自体が無いのです。だから、普通一般の皆さんが経験するような?肉体依存の意識から来る強い感情の動きについて、理解するのが難しいのです。それ以外の愛(尊厳、慈しみ等)をベースに想像力を最大限に働かせて理解に努めるしかありません。

地上的愛(性愛)には美しいものもあります。それはとても素晴らしいと思います。
ですけど、哀しいかな人間は、そういう愛を持つ(貫ける)人ばかりではない…。
ここ3次元第3密度では、物質への同化と依存が強固であればあるほど、肉体に引きずられてしまうのです。そのような人を蔑むつもりはありません。ただただ願うのは、互いに尊重し想い合う美しい愛に昇華して行って欲しい、と。

愛は多次元を貫いてあまねく存在します。ジェンダー絡みの愛は…愛のカタチとしては最低次元のここでしか(その存在を)見ることが出来ません。ある意味とても貴重なものかと。ストレートであってもLGBTQであっても、「愛する心」は美しいです。
性愛でなくても=それ以外の愛でも、時には厳しいと思われる愛もありえます。その場合も本質を見失わないように、尊厳と慈悲を大切にしたいものです。